いいだです。
2012年8月に白血病が発覚して入院しました。
その後、2013年2月に臍帯血移植をするも再発。
そして、2014年2月に姉からのハプロ移植をして、それ以来は再発することなく今に至ります。
白血病に限りませんが、病気には、予後不良や予後不良因子という言葉があります。
この言葉の説明と、ぼくがなった急性リンパ性白血病の場合はどういうことなのかについて説明していきます。
予後不良・予後不良因子とは
予後不良とは、治療中や治療後の経過がよくないという意味で使われます。
例えば、以下のような意味で使われています。
- 病気が治りにくい
- 病気が治っても再発しやすい
- そのそも病気が治らない
予後不良因子は、予後不良と判断される原因のことです。
それでは、さっそく、急性リンパ性白血病の場合の予後不良因子について説明します。
急性リンパ性白血病の予後不良因子
急性リンパ性白血病の場合、予後不良因子は以下の4つが挙げられることが多いようです。
1つずつ説明していきます。
初診時年齢 30歳以上
白血病になって初めて病院に行った時の年齢です。
病院に行ったときはまさか自分が白血病だとは思ってはいませんが、白血病と診断されるに至った最初の通院日のことですね。
簡単に言うと、白血病と診断されたときの年齢が30歳以上なら予後不良、ということです。
初診時白血病数 30,000以上
先ほどと同様に白血病になって病院に行って、初めて採血をしたときの白血球の数です。
初めての血液検査での白血球の数が、3万以上だと予後不良ということです。
ちなみに白血球の数の正常範囲は、ぼくが最初に診察を受けた病院では、3,500~9,300でした。
検査機関によって多少異なるようですが、だいたい4,000~8,000くらいかなと思います。
フィラデルフィア染色体 陽性
フィラデルフィア染色体とは、一部の白血病に見られる染色体異常のことです。
この染色体異常があることを陽性と言い、この場合は予後不良となります。
なお、一部の白血病とは、慢性骨髄性白血病と急性リンパ性白血病です。
これらの白血病だからといって必ずフィラデルフィア染色体があるわけではないそうです。
第一寛解までの期間 4週間以上
寛解というのは、白血病の場合は、悪い白血病細胞が見た目上いなくなった状態のことです。
第一は最初の治療で、という意味です。
合わせると、第一寛解は、白血病が発覚してから初めてやった治療で悪い白血病細胞が見た目上はいなくなった状態、ということです。
ざっくりいうと、白血病になって治療を始めてから4週間以内によい状態になればOK、そうでなければ予後不良ということです。
いいだの場合、予後不良因子はいくつ該当した?
それでは、ぼくの場合は、予後不良因子はいくつ該当したのか1つずつ見ていきましょう。
初診時年齢 いいだの場合
ぼくが白血病と診断されたのは31歳のときでした。
誕生日のほぼ1月前でしたので、ほぼ32歳といってもよいですね。
というわけで、初診時年齢30歳以上は該当していました。
初診時白血球数 いいだの場合
ぼくの初診時の白血球の数ですが、こちらの画像をご覧ください。
画像が小さくてすみません。
こちらはまさに、ぼくが白血病と診断されたときの採血結果になります。
白血球の数は、単位がわかりにくいですが、288.5×千です。
つまり約288,500です。
予後不良因子としては、初診時の白血球の数が30,000以上でしたので、なんと予後不良因子に該当する値の9倍以上の白血球がありました。
なんともやばいですね。
予後不良因子に該当しているばかりか、その値を大きく上回っていたのでした。
フィラデルフィア染色体 いいだの場合
フィラデルフィア染色体については、このブログのサブタイトルにもある通り、陽性でした。
こちらも該当です。
第一寛解までの期間 いいだの場合
白血病が発覚してからはじめに入院したのが、同愛記念病院でした。
同愛記念病院では、hyper CVAD/MAという治療と、グリベッグという飲み薬による治療をしましたが、寛解にはならずに別の病院へ転院することになりました。
第一寛解にいつなったかは数えてないのでよくわからないのですが、少なくとも4週間では寛解になっていないので、こちらも該当です。
なお、はじめに入院した同愛記念病院での治療については、こちらの記事に書いています。

予後不良因子:いいだの場合まとめ
ここまで読んでいただたいた通り、ぼくの場合は急性リンパ性白血病の予後不良因子4つがすべて該当していました。
予後不良因子すべてに当てはまってると知った当時の絶望感は、なんとも表現しがたいですが、今となっては移植をして元気に過ごせているので本当によかったです。
これを読んだ白血病の方・ご家族の方・友人の方にも、予後不良因子に当てはまっても治療をして元気に暮らしている人がいる、ということも知ってもらえるといいなと思います。
それでは。