肺炎で入院中のいいだです。こんにちは。
※2018/7/21に無事退院しました。
肺炎の中でもニューモシスチス肺炎というのにかかりました。
ニューモシスチス肺炎なんて聞いたことないですよね。
そもそも肺炎の種類なんで全然知りませんし。
今日はニューモシスチス肺炎について説明したいと思います。
自分の体験をもとに書いていきます。
それではどうぞ。
ニューモシスチス肺炎とは?
前はカリニ肺炎と呼ばれていましたが、今はニューモシスチス肺炎と名称が変わったそうです。
ニューモシスチス・イロベチイという菌に感染するとなる肺炎です。
調べてみると、ニューモシスチスは多くの人の肺に棲息している菌のようです。
そんな菌が多くの人の肺にいるんだったら、なんでみんな肺炎になってないの?
ニューモシスチス肺炎なんて聞いたことない!
はい、おっしゃるとおりです。
ニューモシスチスは感染しても健康な人は肺炎を起こしません。
どんな人がニューモシスチス肺炎になるの?
それではどんな人がニューモシスチス肺炎になるのか、という話です。
これは免疫力が低下している人がなります。
ぼくの場合は、白血病でハプロ移植(造血幹細胞移植の一種)をしているので、免疫が人より弱いんですよね。
特に白血病で移植をしてしばらくは、ステロイドや免疫抑制剤を継続して使うため、このころは特に免疫が低下してしまうので要注意です。
症状は?
ニューモシスチス肺炎の症状ですが、一般的な肺炎のイメージと変わりないと思います。
熱が出る、咳が出る、呼吸がつらくなるあたりです。
ぼくは実はニューモシスチス肺炎になるのは今回2回目です。
1回目は2015年4月でした。
このときは、熱があって咳が出る、咳をすると胸が痛くてしんどい、という状態でした。
もうしんどくてどうしようもなくなって、休日診療を受けたらニューモシスチス肺炎だったというオチです。
この日の休日診療の担当の先生がたまたま感染症専門の人だったので、すぐに適切な処置が開始できたそうで、その点ではかなり運が良かったです。
このときは本当にかなりしんどかったのを覚えています。
今回(2018年7月)は、咳はそんなに出なかったのですが、熱が39度まで出てしまったのと、3連休前だったので念のため病院へ。
しかし、血液検査、尿検査、レントゲンでは原因がわからず。
そこで先生から、

白血病で移植をしてから4年半、ここまで順調に来ていてここで何かあったら困るので、念のため入院して検査・治療をしましょう。
とのお言葉をいただきました。
入院はできればしたくないけれど、大事になってからでは遅いので、先生の言う通りに入院しました。
結果、ニューモシスチス肺炎とわかり治療、今ではすっかり具合もよいです。
入院の判断をしてくれた先生、ありがとうございます。
ちなみに、肺炎って普通はレントゲンを撮ると、肺のところに白いモヤモヤが写ります。
ただ、ニューモシスチス肺炎の場合は、初期の状態だとこの白いモヤモヤが写らずに診断がむずかしいそうです。
今回のぼくの場合がそうでした。
レントゲンではわからなかったものの、CT検査だとレントゲンより詳細に肺の状態が見れるので、それでニューモシスチス肺炎と診断されました。
今回は肺炎の症状がひどくなる前に病院に行って治療を開始できたので良かったです。
みなさんも体調悪くなったら我慢せずに病院へ行きましょう。
治療法は?
いくつか治療法があるようですが、バクタという飲み薬で治療をすることが一般的なようです。
ぼくもこのバクタという薬を毎食後3錠ずつ飲んでいます。
これを2週間続けることが一般的だそうです。
そしてこのバクタですが、錠剤がでかい。
次のツイートのとおり、なかなか飲みにくいです。
肺炎の治療で、毎食後にバクタというお薬を3錠ずつ飲むんだけど、他の薬と比べて大きくて飲みにくい!
さきほども苦戦して500のペットボトル1本空になるとこだたった。写真左がバクタ3錠、右はサイズ比較用(この3つは朝だけ飲む。) pic.twitter.com/9dMPm6BnoK
— いいだ@白血病寛解! (@kziida) July 15, 2018
なおバクタというお薬には副作用があります。
発熱、発疹、腎臓への負担などいくつか副作用があるみたいです。
今回ぼくはバクタによる治療7日目にして全身に発疹が出ました。
体中のいろんなところが赤くなってしまいました。
発疹がでてしまったおかげでアレルギー止めの飲み薬が追加になりました。
無念です。
発疹の他には、検査上は腎臓への負担がありましたが、自覚症状はなし。
これら以外には目立った副作用は今のところ出ていません。
最後に、バクタですが、ニューモシスチス肺炎の治療だけでなく、予防にも使います。
治療の時よりは少量を飲み続けます。
ぼくの場合は週に3回、1錠ずつ飲んでいました。
白血病で移植した後に、4年くらい飲み続けていたのですが、数ヶ月前にそろそろやめても平気そうですね、ということで飲まなくなったばかりでした。
バクタをいつまで予防として飲み続けるとよいかという指標はなく、ぼくの4年はけっこう長い方らしいです。
というわけで今回はニューモシスチス肺炎についてでした。
それでは。