白血病が発覚 ~プロローグ~
いいだは疲れていた。
4月から配属された仕事がうまくこなせていなかった。
7月になり気温も高く、職場までのゆるい坂道を歩くだけでも息が切れる感じがしていた。
7月の後半からだっただろうか、気づくとあごが少しずつはれてきていた。
また微熱も続いていた。
2012/8/2 白血病発覚の前日
この日、さすがにあごのはれがひどいのと、熱もあるため午前会社を休んで近所の病院へ。
レントゲン撮影と、採血。
レントゲンの結果は異状なし。
採血の結果は2日後の土曜に聞くのと、そのときに超音波検査をすることに。
午後から会社へ。
早めに帰宅して、嫁ちゃんの帰りを待ちつつも、熱もあり、ソファーで寝てしまう。
嫁ちゃんの帰宅後、一緒にソファーでだらだらしながらアメトーク見て、寝る。
2012/8/3 白血病が発覚した日 その1 病院からの電話
いつも通り会社へ行く。
会社の最寄り駅に着くと、地下鉄に乗っていた間に謎の着信が2件。
この頃、地下鉄では携帯電話の電波が弱かった。
念のため職場についてから電話番号を検索。
そしたら昨日行った病院からだった。
採血の結果を聞くのは明日のはずだけど、と不思議に思いながら折り返し電話する。
受付のおばさんと思われる人が出た。
「血液検査の結果が良くないので、今日中に来てほしい。」とのこと。

??? 何事!?
仕事が終わってから行くので夕方になる、とおばさんに伝えた。
少しするとまた電話が鳴った。病院からだ。
電話に出ると、今度は先生からだった。

入院することになると思う。
大きな病院を紹介することになるけど、○○病院がよいのか?
などと言われた。
これは実はかなりやばいのではと思い、最低限の作業を終わらせ、お昼のお弁当も食べずに会社を早退。
そのまま病院へ。
病院へ向かう電車でTwitterを見ていると、嫁ちゃんが携帯電話を家に忘れたとツイートしていた。
どうやら会社のPCからツイートしてるようだ。
なんと、こんな日に限って。
しかも、嫁ちゃんは今日は大学時代の友人と夜に遊ぶ約束をしているはずだった。
しばらく嫁ちゃんとは連絡が取れなさそうだ。
2012/8/3 白血病が発覚した日 その2 そして病院へ
病院に到着。
どうやら本来なら昼休みの時間だけど、特別に対応してくれているらしい。
先生の話を聞く。
血液中の白血球の値がやたら多い。
また白血球のうち8割くらいが異常な白血球。
その影響で他の血液成分もおかしい。
この状況でまず疑うのは、白血病。
そして、今から大きい病院に行ってもらう。
そのまま入院になるだろう。

えっ!?
先生は△△病院と提携があるようで、そこに電話している。
すると、入院用のベッドに空きがなく、一泊4万円する個室しかないと言われた。

え?
そしたら月に120万円!?
絶対に無理でしょ!!
ということで他の病院を探してもらう。
先生がなるべくぼくの自宅に近い病院を探してくれて、3つめの病院がOKで紹介状を書いてもらうことに。
このあとそのままタクシーに乗って行けとのこと。
タクシーに乗る前に、父に電話。
なんか白血病らしいんだけど、と伝える。
タクシーに乗り、紹介された病院へ到着。
受付で紹介状を出す。
はじめての病院なので普通に受付して、診察の番が来るまで普通に待たされる。

あれ、ぼくって緊急なんじゃないのかな。。。
しばらく待たされ、ようやく呼ばれて診察室へ。
白血病の疑いで、このまま入院になるとのこと。
簡単に説明を受けたあと、骨髄検査や輸血の同意書を書かされる。

9月に結婚式があるんですけど。。。
と伝えるも、今後要相談とのこと。
検査をいくつか受ける。
血液採取と、心電図と、レントゲン。
その後、入退院窓口にて入院手続き。

今から緊急で入院するんじゃないの?
と思うくらいのんびり手続きを踏まされる。
高額医療なんたら制度の説明を受けるもよくわからず。
次に会計に回され、入院の保証金を払わされる。
5万円。
手持ちがなかったけど、目の前にみずほ銀行のATMがあり、おろして払う。
用意周到である。
2012/8/3 白血病が発覚した日 その3 そして無菌室へ
その後、入院する病棟に連れて行かれる。
さらに、厳重に除菌されていそうなエリアに手の消毒などしながら入れられる。
部屋に入るとビニールハウス的なものがあり、その中のベッドにうつぶせに寝転がらされる。
無菌室(もしくはクリーンルーム)という部屋らしい。
さっそく骨髄の検査を受ける。
あとから聞いたことにマルク(もしくは骨髄穿刺)という検査らしい。
パンツを少しずり下げられ、腰のあたりの皮膚に麻酔をして、さらに骨の表面に麻酔をする。
そのあと、骨の中?から骨髄液?を採取。
取るときにちょっと鈍い痛みあるも、騒ぐほどではなかった。
そのあと、30分くらい仰向けで安静にする必要があるとのこと。
安静30分が終わり、いったんベッドで待ち状態になる。
看護師さんにお昼ごはんを食べてないから弁当を食べていいかと聞くとOKとの返事。
そのままベッドの上で、お昼ごはんのお弁当をようやく食べる。
時刻は16時を過ぎていた。
入院準備のため、一時帰宅の許可をもらう。
病院からタクシーに乗って、自宅へ。
自宅手前のコンビニで下ろしてもらい、病院の地図をコピー。
帰宅して、着替えなど最低限の荷物とDSや本などの暇つぶしをかばんに詰める。
あとは部屋の片づけ。
嫁ちゃんと連絡が取れないので、入院することになったことをメモに書いて、先ほどコピーした地図も一緒に置いておく。
これで嫁ちゃんが帰ってきたら見てくれるはず。
今思えばなんとも不思議なことだけど、病院に向かう前にクリーニングに寄り、Yシャツを出した。
そしてタクシーで病院へ。
病室に戻るとさっそく点滴をすることに。
看護師さんに点滴の針を刺すのを左腕で2回失敗された。
他の看護師さんが来てあっさり右腕にしていった。
先生から白血病とは関係なく、尿酸値が高いため、尿酸値を下げる薬を毎食後飲むように言われる。
会社の上司に電話するもつながらず、ショートメッセージを送る。
夜、遅い時間に嫁ちゃんから電話が来た。
帰宅したようだ。
特別に時間外の面会の許可をもらい、タクシーで病院まで来てもらう。
今日の出来事、白血病らしいことなどを話す。
話は尽きないが、いつまでもいるわけにはいかず、嫁ちゃんはタクシーで帰宅。
こうしていいだの入院生活がはじまったのでした。
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